アラサーの就活 究極の葬送を考えてみる。

最近は若くても死後の事を考える人が多い。
「死んだ時に、なるべく周りに迷惑がかからないようにしたい」そんな声を度々耳にする。

倫理的にどうなんだ、とか言われそうだけど、個人的には遺体をエネルギー資源の一部に使えたりしないかとか思ったりする。
「死んでから、より沢山の人の役に立てるんだ!」って気持ち良く死ねそう。

人はいつか死ぬ。そして死体になる。

それならば、「自身の遺体を、自然や今生きている人の糧として用いる」事が出来たなら、
いつか、しかし必ず訪れる死を前向きに捉える事が出来るのでは?生きる活力になるのでは?

そんな想いから、自分が亡くなった時、どう弔われたいかを基準として「究極の葬送」を考えてみました。

判断基準(個人的死生観)

・人間は生きているからこそ価値がある。自分の抜け殻(遺体)はどうでも良い。

・合理的に利用する術があるなら使って欲しい。

・しかし何かを害する目的や面白半分みたいな扱いは止めてくれ。
(最低限の尊厳は欲しいの…)

・遺族の手間を極力減らしたい。

遺体(肉体)の利用方法

ただ火葬で骨にするだけでは勿体無いので、肉や臓器が付いた状態の利用方法・葬送を考えてみました。

臓器提供

「自分が人の命を救った…!」と高い貢献度と満足度を得られる手段。
他人の中で自分の一部が生きているって、何となく不思議で、楽しそうな感じもしますね。
人のためになりたい!って気持ちが強い人は非常に魅力的な方法なんじゃないかと。
しかし、人間は心臓が停止して死亡と判断されても、数十時間は脳が生きているとか耳が聞こえてるとか、脳死でも痛覚は生きてるんじゃないかとか、色々と現代の医療で解明されてない点があるのが難点。
死亡と判断されたら即、臓器は新鮮な内に摘出しなくちゃいけないのですが、もし仮に痛覚が生きていたらと思うと…ぎゃー!

臓器を摘出された後の遺体は、綺麗に縫合されて遺族の元へ返されるとの事。
縫合跡はあるものの、筋肉や骨は残っているので、腹部が凹む等の事は無く、詰め物なども入れる事はないそうです。
日本臓器移植ネットワークより

検体提供

医学の発展や研究のために、遺体を大学医学部に提供する方法。
解剖されたり、臓器の一部を摘出されてホルマリン漬けにされたりする事に抵抗が無い人におすすめ。
海外で医大生が検体を記念写真を撮るなどして侮蔑したとの記事を読んだので、日本ではどんな扱いをされているのか気になり、現場に近しい人に確認してみましたが、そんな事は全くなく、その場で本日の目標と感謝を述べて、丁重に扱われているとの事。良かったー。

検体として用いられた後は、実習後大学側が火葬してくれるので、骨にする手間も省けます。
デメリットは、遺骨が遺族の元に返されるまで、長く時間がかかる点。
場合によって3年近くになる事もあるそうなので、遺族の理解が必須です。
申し込む際は、献体篤志家団体(献体の会)か、最もよりの医科および歯科の大学へ問合せてみましょう。

風葬

遺体を野ざらしにして自然に任せる方法。
鳥に食べさせる鳥葬も風葬の一種ですね。その他の獣に食べて処理して貰ったり、
人が管理している中で少しづつ土に還る姿を見守ったりと、その土地の文化によって様々です。
動植物の糧となる事で、生態系の中に還っていくという充足感が味わえます。

死んだそのままの状態で朽ちていく経過がじっくり観察出来るので、
遺族が故人の死を実感しやすいのも利点。
現代の葬送は葬儀→火葬と、亡くなってからあまり時間を置かずして直ぐ骨になってしまうので、
遺族が故人の死をゆっくり実感出来ない事が多いんじゃないかと思います。
現に私の場合もそうでした。
その間体の中でポッカリ穴が開いた様な物悲しい感覚が長く続いたのですが、
早く死を受け入れる事が出来れば、そういった期間も短縮されるのではと思います。

「色々利点があって動物のご飯にもなって大変宜しいじゃないか!」

と思ったのも束の間、衝撃的なニュースが。鳥葬が行われているチベットでは、近頃は鳥(ハゲタカ)の食いつきが悪く食べ残しが出る問題が発生しているそう。
何故か。理由は現代の人間の身体は化学物質に侵され過ぎていて、野生動物にとって美味しい餌ではないから。そりゃ、不味いわ食べたら病気になるかも知れないわってモノを誰も食べたいとは思いませんよね。美味しく食べて貰うには、それなりの努力が必要みたいです。

冷静に考えると遺体を長期間管理する人も必要で、人件費もそれなりにかかるという難点も。
そういう職に就くという周囲の理解やメンタルケアも色々大変そう。

それ以前に風葬は日本でやったら違法だけどな!(じゃあ書くな)

土葬

遺体を焼かずに土に埋める方法。一昔前はこの埋葬方法がポピュラーでした。
しかし、土地不足や衛生上の問題で現在は火葬が主流になりました。
実は日本でも土葬は可能です。
許可された土地に深さ地下2m以上の穴を掘って、そこに遺体を埋葬します。
土地の確保と、穴掘り代で、費用は火葬よりも高くなります。

因みに土葬文化が根強い中国では、風水上の理由で土葬にこだわる人達もいるそうです。
何でも、遺体が土に還っていく過程で天地の気が遺体に発生し、それを血縁者(遺族)が受け取り子孫繁栄とするらしいです。火葬すると、子孫との繋がりであるDNA(遺伝子情報)が破壊されるので駄目なのだとか。個人的には非常に興味深い話です。

死んでも子や孫と離れがたい、いつまでも守ってあげたい。って人は一度専門家に聞いてみると良いかも。

遺骨の利用方法

なんだかんだ、エネルギーは消費しますがトータル面で火葬にした方が良さそうとの結論に達しました。一番良さそうな検体提供でも、最後は火葬して遺骨にしますし。

て事で次は骨になった後の葬送に行ってみましょう!

自然葬

代表的なのは、樹木葬海上散骨でしょうか。
自然葬の一種には宇宙葬なんてのもありますが、何の役に立つか不明なため、今回は除外します。

骨の成分はリン酸カルシウムです。って事はアルカリ性です。
その性質を利用するとしたら、断然海上散骨が優位になります。
灰を使った水質浄化はよく行われていますからね。
反対に土はアルカリ性に傾くと樹木や作物が育ちにくくなります。

しかし、遺族が寂しいと訴えるなら、埋めた場所が判断しやすい樹木葬も良いかと。
樹木葬にかかる費用は、樹を管理するためのお金も含まれているので、
環境保全の貢献にもなります
からね。

もうここら辺は海が好きか山が好きかで選んでも良いんじゃないかと!(適当)

一方、遺族もいないし、そんなこだわりはいらない。
「環境がどうこうより、人様に迷惑を掛けないって事が一番役に立つ事になる!」って人は、
直葬で火葬して、火葬場で遺骨を引き取ってもらう0葬(ゼロ葬)なんてのもあります。
引き取りを行っていない火葬場もあるので、そこは事前に確認しておきましょう。

とまぁ、こんな感じで。

死生観は人それぞれですので、どれが一番良いとは申しません。
人は死を意識する事で、生も意識します。
よりよく生きる気持ちを保つために、たまには死に思いを馳せてみるのも良いと思うのです。
そうしてより良く生きたその後に、「ああ自分、良くやったな」と笑って逝けたら素敵ですよね。

よく生き、よく死に、よい葬送をされれば、それはそれは最高だと思いませんか。

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